先日、教材会社
美術出版さん主催のサマーアートキャンプという
図工美術の先生方の教材研究会に参加して来ました。
そこで「ほりすすみはんが」という存在を知りまして
それが、大変面白い題材でした。
見てたら、「これ消し版でも出来んじゃね?」と思い立ち
実際、試験的にやってみました。

2011.07.24製作。縦50㎜×横45㎜。
試験的な作品なので正直荒っぽいですね。
でも、ほりすすみ技法の場合この方が絵になると思います。
どうやって作るのか?
多少荒っぽくですが順を追って説明しましょう。
①下絵
下絵から荒っぽくていいです。
要するに似顔絵の場合そんなに似なくてもいいです。
捺しで多少誤魔化せるので(笑)。

うん。
ガガっちゅうより野際陽子ですね(笑)。
そして使いたい色の鉛筆で色を塗ります。
それをそのままトレぺに写し、消しゴムに転写。
色鉛筆は鉛筆よりはっきりはしませんでしたがいちお、転写可能でした。

そしたらまず、色鉛筆が塗ってないところを彫ります。
使用のラビーゴムは元から表面が青いので水色は見づらかったですが
ま、キッチリじゃなくテキトーでいいんで。
ほりすすみはんがはテキトーさがポイントなので
目とかの細かいとこ以外は三角刀か丸刀で感覚的に彫っていきます。
色のないところを彫り終えたらなんとこの段階で
一発目捺してしまいます。
使用した中で一番弱い色である青で捺します。

で、次は青鉛筆の部分を彫っていき
彫り終えたらさっきの上から、今度は緑で重ね捺しします。

そう、要するに彫りながら多色摺りをしていくっていう
なかなか斬新な作り方なのです。
最後に緑色の部分を彫り、とは言っても
インクべたべたでもー何が何だかなので
下絵かトレペを参照に彫っていきましょう。
ねりけしでインクをとっちゃうとせっかくの鉛筆の線まで消えるので
多少手は汚れますがそのまま彫りましょう。
最後に残した線を、黒系で捺し完成です。
テキトーすぎてトレードマークのほっぺのほくろが吹っ飛んでいますが
誰も気にしない。

残った原版はこんな感じなので塗り絵としては使えるかもですが
もう多色摺りの再現は不可能です。
ほりすすみはんこの場合はあくまで捺したものが作品となりますね。
しっかし、似てねぇ~(笑)。
ほりすすみ、なかなか新鮮で、野性的な感じで楽しかったです。
今度は人じゃないのでやってみよう。

↑あじゃじゃあじゃしたー。